サニーブログ
遺品整理業者が教える、自分でやる実家の片付けの方法
「そろそろ実家の片付けをしないと・・・」
サニーへのお仕事の依頼にも多いのが、実家の片付けの依頼です。
実家といっても、一軒家やマンションなど、いろいろなご家庭があります。
私は遺品整理の会社を運営していますが、本来実家の片付けは親族の方がするのがベストだと思います。
「でも、気が遠くなるほどものがたくさんあふれた家を、自分で片付けるなんて出来るの?」
そう思われるかもしれませんが、結論から言うと可能です。
ただし、慣れていない方がするとなると、かなりの労力と時間は覚悟しなければいけません。
ここでは、遺品整理業者として今まで100件以上のお客様のご実家の片付けを担当してきた弊社が、効率的な実家の片付け方法をお伝えしていきます。
【目次】 |
ステップ1 用意するもの
ステップ2 スケジュールを組む
用意するものが揃ったら、「さぁ作業を始めよう!」と思うかもしれませんが、ちょっと待ってください。
これから長い戦いが始まるので、まずは片付けのスケジュールを決めていきましょう。
スケジュールを決めないままに、とりあえず始めるとそのうち気力が持たなくなります。
あなたはゴールが決まっていないマラソンを走る事が出来ますか?
きっと出来ない事でしょう。
ゴールが決まっていれば、それまで頑張る事が出来ます。
と言っても、そこまできっちりとスケジュールを組む必要はありません。
例えば
「○月○日 寝室の仕分けを完了させる」
「○月○日 キッチンのものをすべて撤去」
といった感じで、一度自分の中で最後きれいに片付く状況までスケジュールを組んで、手帳に予定を入れていきましょう。
あなたは日々仕事もしていて忙しいと思います。なので、予め予定を入れてその通りに動かないといつまで経っても片付けは終わりません。
手帳を持っていない方は、グーグルカレンダーが使いやすくてオススメです。
無料で使えるスマホアプリなので、是非ご活用ください。
ステップ3 仕分け開始!
いよいよ作業を始めます。
まずは、必要なものと必要でないものの仕分けを行っていきましょう。
このときに、段ボールや袋を使って仕分けを行います。
仕分けは大きくわけて3つになります。
・必要なもの(持って帰るもの)
・不要なもの(売れそうなもの)
・不要なもの(完全なごみ)
それぞれどのように分別するのかを解説していきます。
必要なもの(持って帰るもの)
こちらは専用の段ボールを作って、それに入れていきましょう。
分かりやすいように、段ボールにマーカーでなんかしらのマークをしておくといいでしょう。
不要なもの(売れそうなもの)
不用なもので処分するものの中にも、もちろんお金になるものもたくさんあります。
ある程度目利きは必要になりますが、「これは価値がありそう」と思うものは、後でリサイクルショップに持って行く用に段ボールに詰めていきましょう。
ここで、仕分けを行っていると、「これも売れそう」「これもまだ使える」といった感情が湧いてきて、なかなか作業が進まなかったりします。
そこで、一つコツをお伝えすると、手にとったものは3秒以内に判断するというルールを自分に設けると良いでしょう。
現在はものが溢れた社会です。
不要なものには「今までありがとうございます」と感謝の気持ちを込めて、どんどん処分していきましょう。
不要なもの(完全なごみ)
不要なもので完全にごみになるものは、その地域のゴミ捨てのルールに基づいて適正に処分します。
主に分別するものとしては下記の5つとなります。
・可燃ごみ
・不燃ごみ
・資源ごみ
・粗大ごみ
・自治体では捨てれないごみ
こちら詳しく解説していきます。
可燃ごみ
こちらは、一般的なごみになります。
すべての市町村にて対応しているゴミ袋があるはずですので、そちらを使っていきます。
実家のゴミ捨てとなると普段やっていないので、これ捨ててもいいのかな?といったものが出てくると思いますが、ゴミの捨て方は全国の市町村によって違うため、ここで一概にお伝えする事は出来ません。
なので、まずは片付けを行う場所の市役所、環境事業所、クリーンセンター等のホームページでご確認ください。
それでもよくわからないものは、市役所に電話で問い合わせをして聞きましょう。
不燃ごみ
不燃ごみは、ガラスや陶器、鉄類、小型家電などにあたる事が多いですが、これも不燃ごみと同様に全国の市町村によって仕分け方が違います。
よって、まずは前項の可燃ごみでお伝えしたような方法で確認しながら行ってください。
あと、不燃ごみは捨てられるタイミングが一ヶ月に一回など、かなり少ないケースが多いですので、前項のスケジュールを組む時に、不燃ごみの捨てる日も予め予定に組み込んだ方が忘れる事がないのでオススメです。
資源ごみ
資源ごみに関しても市町村によって、捨て方、捨てる場所、捨てる日が違いますが、だいたい下記のようなものが資源ごみである事が多いです。
ペットボトル
古紙・段ボール
衣類
ビン
アルミ缶
乾電池
蛍光灯
資源ごみに関してはリサイクルステーションのような場所もある事が多く、そういった場所では常時持ち込みで回収が可能だったりします。
こちらも、事前に市役所のホームページなどで調べておくと良いでしょう。
粗大ごみ
通常のゴミ袋に入らないものは基本的に粗大ごみとなります。
粗大ごみの代表としては下記のようなものがあります。
タンス
ベッド
ソファー
マットレス
食器棚
粗大ごみに関しても、市町村毎に捨て方は異なりますので、市役所の方に問い合わせをして予め聞いておきましょう。
ただ、粗大ごみは大きくて重いものが多いですが、部屋の中まで取りに来てはくれませんので、ご自身で外まで出したり指定の場所へ運んだりしなければいけません。
なので、男手が必要になります。
また、運ぶための車両も必要な場合があります。
タンスのような木材で出来ているものは、ハンマーがあれば解体出来ます。
また、用意するもので記載した、毛布をタンスの下にかませて引っ張る事で床を傷つけづに移動させる事が出来ます。
重たいものを移動させたい場合は是非この方法もご活用ください。
自治体では捨てれないごみ
ごみの中には、市では捨てれないごみが存在します。
例えば、下記のようなものです。
・冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコン
・消化器
・マッサージチェアー
・エレクトーン
市町村によっては、上記の一部は対応している場合もありますが、基本的には処分出来ないケースが多いです。
この場合どうするか?
消化器に関しては、消化器リサイクル推進センターへ問い合わせをしてみましょう。
1本や2本ぐらいでしたら、これで解決出来ます。
他のものに関しては、有料にはなりますが、不用品回収に依頼するのが一番効率が良いと思われます。
まだ使える場合は他人に譲ったり、売ったりする事も可能ではありますが、実家のものとなると結構古い場合が多いので、なかなか貰い手や、買い手が見つからない事も多いです。
そのあたりは、賢明に判断していきましょう。
家電リサイクル品に関しては、下記のまとめ記事を参考にしてみてください。
ステップ4 撤去開始
一通り仕分けが完了したら、必要なものを運んだり、ごみ処理をしたりと、実家の中にあるものの撤去を開始します。
ここで、コツとしては同じ場所へ運ぶものは一気に行う事です。
例えば不燃ごみは一つの場所にためておいて、不燃ごみの日に全部まとめて出せば一回で済みます。
粗大ごみも同じです。
可燃ごみが週に何回か回収日がありますので、分けて出してもいいですが、不燃ごみ、粗大ごみなどは要注意です。
また、買取可能なものはリサイクルショップに持って行くのも忘れないようにしましょう。
ステップ5 掃除
家の中のものがすべてなくなったら、最後はお掃除です。
長年使っていたものですので、汚れが溜まっている場所もたくさんあると思います。
順序としてはまず、掃除機などでホコリを取ってから、目立つ部分の拭き掃除を行います。
ただし、実家の片付けを行う場合は、その後どうするかによって行動が変わってくるでしょう。
特に家屋を解体をする場合は掃除はする必要はないと思われます。
そのあたりは、それぞれの事情に合わせて対応していきましょう。
また、電器、水道、ガスといったインフラを止める事も忘れずに!
まとめ
実家をまるごと片付けるというのは、思った以上に大変な作業です。
中には数年かかる場合もありますので、スケジュールをきちんと組んで、ゴールをしっかり見据えて根気よく頑張っていきましょう。
「もう、プロにまかせてしまおう。」
という場合は、是非サニーにご相談ください。
普通の方が1年間かけて行う片付けも1日~数日で完了します。
創業以来培ってきたプロの片付けのノウハウで、あなたのお悩みを解決します。